まとめ¶
これで Vector Search ハンズオンは完了です。お疲れ様でした 🍺
学んだこと¶
Building Blocks + IBM Bob の価値¶
- 開発時間の大幅短縮: 数日〜数週間かかる開発を約 90 分で完了
- 高品質な実装: ベストプラクティスに基づいたコード生成
- 自然言語での指示: プログラミング知識がなくても機能追加が可能
実装した機能¶
- 商品画像の表示: 検索結果に画像を追加
- 価格フィルター: 価格帯で絞り込み
- レコメンド理由: なぜその商品がおすすめなのかを表示
Vector Search の概要¶
- 言葉の「意味」を理解して検索する
- 従来の文字検索と違い、言い方が違っても似た意味なら見つかる
IBM 製品における活用例
- watsonx Discovery: 大量の文書から関連情報を自動抽出し、ユーザーの質問に対して最適な回答を提示(商品画像の表示)
- watsonx Assistant: 顧客からの問い合わせ内容を理解し、過去の類似事例から最適な回答を自動生成(価格フィルター)
- watsonx Orchestrate: 業務プロセス全体を理解し、ユーザーの意図に応じて適切なワークフローを自動実行(レコメンド理由)
身近なサービスにおける活用例
- Google 検索: 入力した言葉と完全一致しなくても、意味が近いページや質問への回答候補を見つける(レコメンド理由)
- Amazon: 商品名が分からなくても、説明や用途が近い商品を探したり、似た商品をおすすめしたりする(商品画像の表示、価格フィルター、レコメンド理由)
- YouTube: 視聴履歴や動画内容の近さから、次に見たい動画や関連動画を提案する(商品画像の表示、レコメンド理由)
- Netflix: 見た作品のジャンル、雰囲気、視聴傾向に近い作品をおすすめする(商品画像の表示、レコメンド理由)
- Spotify: 好きな曲やプレイリストに近い音楽を見つけ、レコメンドや自動プレイリストに反映する(商品画像の表示、レコメンド理由)
- Instagram: 写真、動画、ハッシュタグ、興味関心の近さから投稿や広告を並べ替える(商品画像の表示、レコメンド理由)
- Facebook: 投稿内容やユーザーの関心に近いフィード、グループ、広告を表示する(商品画像の表示、レコメンド理由)
- TikTok: 視聴・スキップ・いいねなどの行動から、好みに近い短尺動画を次々に推薦する(商品画像の表示、レコメンド理由)
- Google フォト / Apple 写真: 「海」「犬」「夕焼け」などの言葉で、画像の意味に近い写真を探す(商品画像の表示)
- ChatGPT / AI チャット: 質問に近い社内文書やナレッジを探して、回答の根拠として利用する(レコメンド理由)
本番環境への展開¶
現在の構成(学習用)¶
- Hugging Face + Milvus: 完全無料、オフライン対応、学習に最適
IBM 製品への移行¶
- watsonx.ai: エンタープライズグレード、高度なモデル、商用サポート
- watsonx.data: 大規模データ統合、ガバナンス機能、ペタバイト対応
選択ガイド¶
| 規模 | 推奨構成 |
|---|---|
| 学習・PoC | Hugging Face + Milvus |
| 小規模本番 | Hugging Face + Milvus |
| 中規模本番 | watsonx.ai + Milvus |
| 大規模本番 | watsonx.ai + watsonx.data |
顧客システムにおける価値¶
Vector Search を顧客の既存システムに組み込む場合、単に検索 API を作るだけでなく、データ連携、埋め込み生成、ベクトル DB、検索 API、画面表示、運用設計までをつなぐ必要があります。Vector Search Builder + IBM Bob を使うことで、技術選定と実装の土台を再利用しながら、顧客固有の要件に集中できます。
Vector Search Builder なしで顧客システムに組み込む場合:
Vector Search Builder + IBM Bob で顧客システムに組み込む場合:
この違いにより、プロジェクトでは以下の価値を出しやすくなります。
- 立ち上がりが速い: Vector Search の基本構成を短時間で用意できる
- 顧客要件に集中できる: 業務データ、画面、検索条件、説明文などの差別化部分に時間を使える
- 改善を回しやすい: IBM Bob に自然言語で依頼しながら、検索結果や UI を素早く調整できる
課題¶
発展課題: Agentic RAG における検索手法の比較
テーマ: Agentic RAG における Lexical Search と Vector Search の Harness Engineering による差異について調査してみましょう!
調査のポイント
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Lexical Search(語彙検索)
- キーワードマッチング、BM25 などの従来型検索
- 完全一致や部分一致による検索精度
- Agentic RAG での活用シーン
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Vector Search(ベクトル検索)
- 意味的類似性に基づく検索
- 埋め込みモデルによる表現学習
- Agentic RAG での活用シーン
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Harness Engineering(ハーネスエンジニアリング)
- 両手法の組み合わせ方
- ハイブリッド検索の実装パターン
- スコアリングと再ランキング戦略
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Agentic RAG における差異
- エージェントの意思決定への影響
- 検索精度と応答品質の関係
- コストとパフォーマンスのトレードオフ
推奨アプローチ
- 実際のユースケースで両手法を比較実装
- 検索精度、応答時間、コストを定量評価
- Building Blocks の Agent Builder モードを活用
- 評価結果をドキュメント化して共有
この課題を通じて、RAG システムの設計における重要な意思決定ポイントを理解できます。